ゴマの足跡日記 2歩目

2019年8月23日に11年過ごしたYahoo!ブログから引っ越してきました。

J1第34節 ジェフ千葉×FC東京(フクダ電子アリーナ)

連勝後に1勝もできず、最終節まできたがそれでも望みが残っていた。

この状況が奇跡的だった。

いや、奇跡の始まりだったのだろう。


今節、ジェフが残留を決めるには、東京V、磐田の敗戦、

そして一番重要なジェフの勝利だった。

正直入れ替え戦に進めれば十分だとも思ってた。


スターティングメンバーの発表。

出場停止のボスナーに変わって早川が入ったが、

驚いたのがGKが岡本に変わり櫛野、 MF下村に変わり戸田。

今年初めてのパターンではなかっただろうか?


そして14:30分、J1全試合が一斉にキックオフ。


残留するためには勝利が必要、勝利のために必要なのは得点、

巻が積極的にボールを獲りに行くが

前半39分、CKからカボレに決められる!

伸ばす櫛野の右手も届かず無念の失点。


悪夢はさらに続き、後半9分に長友にも決められ最悪の0-2。


今のこのチームに正直2失点は重すぎる。

そう思っていた。

何人かの選手は座り込み、控えの谷澤も「勝つのは不可能に近い」と感じたらしい。

下村は涙を流していた。


ここでミラー監督はミシェウに変わり新居、深井に変わり谷澤を投入。


この時点で東京Vは1点ビハインド。


勝つことよりもまずは1点を!

途中交代組みが流れを変えてくれた!!


後半29分、谷澤が前線に出したボールを新居が反応、

背後からのボールだったが左足でトラップ、そしてすぐさまシュート!

ボールはGKの右手をはじき吸い込まれるようにゴールへと落ちていった。


これで1-2。


流れは完全にジェフ!

磐田もリードを許している。


その3分後、青木良太のクロスに巻が胸で落とし、最後は谷澤!

鮮やかにゴール右隅に決まりこれで2-2の同点!!


しかしまだ足りない。 欲しいのは勝利のみ!


さらにまた3分後の後半35分、

相手ゴールエリアでボールを奪いに行ったレイナウドが逆に倒されPK獲得!

残留を左右する重要なPK、蹴るのはレイナウド

スタンドは手を合わせ祈るジェフサポーター達。

これを見事に右上に決めてなんと逆転!! 3-2!!


東京Vと磐田はまだリードを許した状態。

この時間帯は希望と不安がかなり入り混じっていた。


そして校半40分、クリアボールを縦につなぎ、谷澤がフリーで抜け出したGKと1対1、

落ち着いてGKを越すキックで駄目押し4-2!!


まさに奇跡、11分間で4ゴールの大逆転勝利!


後は他チームの結果待ち。


フクアリのビジョンには東京Vの敗北を告げるホイッスルが。

そして磐田も大宮に0-1で敗北。


勝った、そして残った!

しかも一番理想とした形で!

奇跡の中に奇跡がいくつも重なり生まれた残留、

これが昔から引き継いでいてくれたミラクルジェフなのだ!



終わってみれば勝ち点差は接戦、

大分戦で守りきった勝ち点1が大きかったのか、札幌戦で終了間際に奪い取った勝ち点3が大きいのか、

それとも開幕11戦で勝ち点2しか獲れなかった事か、連勝後になかなか勝てなかった事か、

それはわからない。


だが今はとにかく喜ぼう。

長い重圧から選手もサポーターも解放されたのだから。



残念ながら味スタの東京V×川崎戦を見に行っていたオシム氏は

「千葉のサポーターは日本一。降格したら気の毒だった」

と、らしい言葉を残していた。


2008年シーズン、苦しかった分、来シーズンはタイトルを狙って欲しい。

残留するサッカーではなく、上を狙うサッカーを。



最後にフクアリを盛り上げてくれたみなさん、本当にお疲れ様でした。

黄色に染まったスタンドはとてもキレイでした。

また来シーズンも素晴らしい空間を作り上げてください。 宜しくお願いします。