首位に挑む勇気。
鹿島戦の再現、上位と下位の力の差、2つの考えが入り混じる中迎えた今日。
相手がどこだろうと負けるわけにはいかなかった。場所はフクアリ。
前半から選手達は走った。
とても首位と17位の戦いとをは思えないくらい接戦だった。
それだけチームが完成に近づいてきたということか。
ただ、『あと少し』が足りずゴールに迫れずにいた。
そして一瞬の油断。
前半39分、小川の前に嫌な空間ができヤバイ気配がした。
鋭い弾道がネットを揺らし与えてはいけない先制点を獲られてしまった。
やはり首位に立つチームは格が違うのか?
その不安を後半早々に吹っ飛ばしてしまった。
早川のクロスを谷澤がヘッド!
ボールは確かに楢崎の腕の中にあった。
ただサポーターの声援が押し込んだかのように白線を越えた。
間髪いれず1分後、早いプレスからディフェンスのミスを誘い、
高い位置でボールを奪った後谷澤へパス、シュートのこぼれ球を深井が押し込んだ!
揺れるフクアリ、下村もミラー監督の下へ駆け寄り喜びを爆発させる。
早い時間の得点、この代償は長い後半の45分だった。
リードされてるとはいえ相手は首位のチーム、
少しでもずれれば失点を食らうだろう。
しかし試合はミスのしあい、ミスでボールを奪ってもミスで失う展開がよく目についた。
だがこの展開がジェフにはラッキーだったのかもしれない。
時間は少しずつでも確実に過ぎていく。
藤田の突破も坂本が上手く守る。
そして終了のホイッスル。
一斉に腕を振りかざし勝利を表現する選手達。
スタジアム内にサポーターの勝利を称える唄が響き渡った。
スタジアムを黄色に彩るジェフサポーター、改めて本当に輝かしく強い支えだと感じた。
他会場ではジュビロがFC東京に1-5で敗れジェフは自動降格圏を脱出。
もう振り返らない、勝てばおのずと次が見えてくるはずだから。