ゴマの足跡日記 2歩目

2019年8月23日に11年過ごしたYahoo!ブログから引っ越してきました。

人の死

人の死はやはり悲しい。
それが家族や友人ならなおさらだ。

半月前から私には行方不明になっていた友人がいた。
彼は仕事の関係で遠く離れた関東地区に住んでいたので
メール等をやりとりする位だったのだが趣味の合う
最高の友人だった。

最近メールの返信が来ないなと感じてたとき彼の親戚の人から
居なくなったと電話が来たのだ。
「携帯を置いたまま居なくなって1週間帰ってこない」と。
彼は以前にも失踪した事があって、その時は捜索願を出し見つけることができたのだ。
今回ももちろん捜索願を出している。
しかし見つからない。
最悪の状況も否が応でも想像してしまう。

そして昨晩、ブログを打ち終わって一息ついてた時、
彼から電話がかかってきたのだ。
いや、彼の携帯からと言うべきか。
出てみるとそれは彼ではなく家族の方だった。

この瞬間この後何が語られるか気付いてしまった。
とある場所で遺体で発見されたそうだ。
腐敗しており家族の方も確認することを止められたそうだ。
持ち物等で本人と判断、自ら命を絶ったらしい。

家族の方の話では兄に当たる方の子供が誰かそこに立っていると言ったり
かけもしない本人の携帯から着信があったりしたらしい。
思えば私も寝てるベッドのそばに人の気配を感じた気がしたのだ。
話を聞き、もしかしたら彼が別れを告げに来たのかと今となっては考えてしまう。

しかし何で自殺なんかしたのか?
どうして相談もしてくれなかったのか?
メールのやり取りではそんな雰囲気は感じられなかった。
いつもどおりの趣味丸出しの馬鹿げたメールだった。
残念でしょうがない。
もう会えないし話も出来ない。
いつか約束した酒を一緒に飲むこともできない。
こんなに悔しい思いをさせて何を考えていたのだ。
仕事が苦しければ辞めればいい、お金や生活が苦しければ家族を頼ればいい、
ただそれだけのことなのに。少し恥をかけばいいことなのに。
残された者にとって一番残酷な道を選びやがって。

遺体は持ち帰りが難しいため既に火葬したそうだ。
今日くらいに実家の九州に帰ってきたんじゃないかな。

言いたくないけど言わなくちゃいけないのかな。
さようなら、これからは君を育ててくれた家族を見守って下さい。

ご冥福をお祈りいたします。